FRP
ボンジュール
皆様いかがお過ごしですか? 私は仕事です。
ひまわりとか描いてましたよ♪ 誕生日のプレゼントだそうで・・・

さ、皆さんの大好きなFRPのお話ですよ

前回出来上がった雌型にグラスファイバーを貼っていきます。
今回も記事長いぞ~☆
まず樹脂が型にくっついてしまっては具合が悪いのでワックスを塗りこみます。
私はミラーグレーズの#8(7年モノ)を使ってます。

緑色の箇所がありますね。でっかい穴が開いてしまったため粘土で埋めましたorz
周りが黒いのはワックスが塗りにくかったのでシリコーンを塗ったためです。
ワックスはしっかり乾燥させてからしっかりふき取り・・・ を五回繰り返しました。
多分三回くらいでもいいです。
貼り込む前に今回の主役たちを紹介します。

左から、ガラスロービング、ガラスサーフェイスマット#30、ガラスクロス#210、ガラスマット
#450 です。
一般的にグラスファイバーを束ねたモノをガラスロービング、ロービングを編んだものをガラスクロ
ス、ロービングを短く切って不規則に敷き詰めくっつけたモノをガラスマットと呼びます。
グラスファイバーの名称、加工するとグがガに変わるんです。
なぜだかわかりますか?
・・・言ってはみたもののなぜだか知りませんし、わりとどうでもいいです。スンマセン
とっとと行きましょう。
あ、樹脂が写ってませんね。普通はポリエステル樹脂を使いますが、今回は後々のブツブツ(ブリ
スター)や樹脂の痩せによる歪みを抑えるためエポキシ樹脂を使います。
価格はポリの六倍ほどです。
余談ですが、カーボンクロスはエポキシがしみこみやすいように加工してあるらしいです。
ガラス繊維は鋭角に曲がらないため角にそのまま貼ると浮いてしまいます。
複雑な形状のところにはロービングを五ミリほどに切ったものとガラスの粉を樹脂に混ぜてペースト
状にしたものを塗りつけ角をなだらかにしておきましょう。

ある程度固まって、かつベトベトしているうちにサーフェイスマットを張っていきます。

今回はゲルコートを使用しないため気泡の入りにくいサーフェイスマットを使います。ティッシュみたいでしょ?
ガラスですから見た目に反して柔らかくはないのですが、樹脂をしみこませると柔らかくなってわり
と複雑なところにもフィットします。
決して手で揉んで柔らかくしようなどと考えてはイケマセン。
昔揉んでしまった間抜けなやつがいて、手のひらにガラスが突き刺さりサボテンみたいにトゲトゲに
なってしまいました。そいつは今ジャムとかなんとかいうペイントショップやってます・・・
またちょっとおいてからクロスを貼っていきます。これで強度を保ちます。

もう一枚クロスを貼った後ガラスマットを一枚貼り積層は終了です。厚みは2ミリほどでしょうか?
この後60度で12時間硬化させます。常温では完全硬化まで一週間かかってしまいます。
硬化が終わればいよいよ型から抜きます。
今回は型に石膏を使ったため樹脂がしみこんで食いついてしまいなかなか抜けず、せっかく作った
雌型を破壊して製品をとりだしました。
・・・なんて記事を書くつもりでしたが、なんの抵抗もなく一秒で型から抜けました。
原型も雌型も全部無傷です


はみ出した繊維をカットし着色、オーナー様のトレードマークである金田のバイクっぽい絵を描きます。

金田のバイクではありません。
あくまで「ぽい」です。 ポイポイポピー

これ
ヒンジ、その他を組み付けて完成です。

右側中央、フタと本体に隙間があるように見えますね。ないです

本業とあまり関係ない作業を長々と書いてきましたが、全部見てくださったみなさん、
ありがとうございました。また本業以外の楽しい作業があったら長々とレポートします

でゎ、またお会いしましょう

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